【ふり返り】スタート地点まで10年

2023年1月よりイギリスのNHS病院で看護師として勤務をしています。

やっとスタート地点に立てた。でも、まだまだこれからだと思っています。

このスタート地点に来るまでに、10年くらいかかりました。

早い人なら数年で達成できるのでしょうが、私の能力ではそれくらかかりました。

 

今までを少し振り返ってみたいと思います。

まずは、海外移住を目指そうと考え始めたのが、2013年頃。

もともと英語は好きだったのですが、就職してから体力的にも勉強などできず、英語力はほぼゼロまで落ちていたと思います。

海外移住について調べ始めて、やはり必要になるのが英語力の試験。

そして、英語だけ喋れても現地で仕事ができなければ生活できないと考え、その時すでにしていた看護師の資格書き換えができる、との情報を得て、これだと決めました。

でも、海外に行きたいと思ったときに子供が1歳半。どう考えても難しいよね。

何かいい方法がないか探したりしても、絶望する結果しかなくモヤモヤした時期もすごしましたが、子供が5歳の時にはオーストラリアに半年親子留学に行くことができました。

留学から帰って、英語学習の継続とできる限りの貯金をしながら英語試験(OET)合格を目指しました。が、なかなか合格ラインの壁が越えられない。あと10点、多分問題にしたら1問とか2問とか、足りないということが続き、更に、試験会場は大阪のみ。試験を受けるなら前泊必須で、しかもフルタイムで仕事をしていて、休みの少ない職場だったので休み希望も出しづらく、コンスタントに試験を受けるのは困難でした。夜勤明けすぐに出発し大阪に前泊し、翌日試験ということをしていました。だから試験中は眠いことが多かったなぁ。しかも、試験料は約5万円という超高額+交通費と宿泊費。1回の試験で約10万は飛んで行ってたな。。。これを何回うけたことか・・・恥ずかしくて言えません。まぁ、1発で受かっている人もたくさんいますから、どれだけ英語力がなかったか、お金を無駄にしたかよくわかります。(恥)

日本でできる限り英語環境にしようと意識していましたが、周りに英語を話す人もおらす、もちろんオンライン英会話なども利用していました。そこで、もう一度短期間の語学留学を決意します。が、新型コロナの影響でギリギリまで悩んだ末、前日にキャンセルをします。

収束を待っている間、遊んでいるわけにもいかず派遣→パートで仕事を再開します。OET受付の再開の目途も立たず、焦る日々を過ごします。長い沈黙の後、試験が再受付を始め、再度挑戦を始めます。最後の試験の感触は触は最低の出来だったので、結果通知日になっても落ち込むのが嫌で結果を見ずに数日放置していました。そして、ふと結果を開くと、なんと合格ラインをクリアしていました!なんとも実感のない待ちわびた瞬間でした。

そこから、やっと海外看護師として登録プロセスを始めることができました。その過程も一山もふた山もあり泣きました。長くなるので、また別に書きたいと思います。

イギリス看護協会(NMC)に登録開始してから約1年半。渡英し、無事に海外看護師になることができました。

でも、これだけでは終わらない海外移住生活。大変なのはわかっていますが、想像以上に困難だらけでなんとも挫けそうになりながらなんとかしがみ付いています。そんな大変な中でも、出会った沢山の素敵な方のお陰で感謝の毎日を送っています。色々な御縁も感じています。

 

情報が少ない中、今までに達成された方の経験談などとても参考になったので、私の経験も誰かの役に立つことがあれば嬉しいです。