こんにちは。
今日はOETのお話。
最後に受けてから少し時間が経ったので、古い情報があるかもです。
OET(Occupational English Test)とは、医療従事者向けの英語資格試験でオーストラリアを始め、イギリスなど最近はアメリカの一部でもこの試験の結果を採用していたり、IELTSと同様に英語力を証明するものとして使用することができます。
おそらく、海外を目指されている方はIELTSを受けられている方が多いのではないかなと思いますが、私がなぜOETの方を選んだかというと、
スコアが取りやすいと聞いたから(笑)
後は、元々オーストラリアを目指していたので、OET を持っている方が、最終的に(?)採用されやすいみたいな噂を聞いたことがあったからです。
OET は、4つのパートから構成されます。リスニングとリーディングはどの専門職も同じ試験内容で、ライティングとスピーキングは各それぞれの内容になっています。
Listening(約40分)全42問
パートA 12問 コンサルテーション
パートB 6問 短い職場に関連したもの
パートC 12問 プレゼンテーションや短い講義のようなもの
Reading(60分:A15分+BC45分)全42問
パートA 20問 4つの短い記事を素早く読んで問題に答える
パートB 6問 短文章問題
パートC 16問 長文問題
Writing(45分)
問題を読む時間5分、実際に書く時間40分でレターを書きます。
問題を読む時間は、ただひたすら読むだけ。書くと不正行為とみなされます。
レターの内容は、かかりつけ医や訪問看護師への紹介状とか転院サマリーのようなものです。
Speaking(約20分)
試験管とのロールプレイを2つします。
私は看護師なので、私が看護師になり、試験管は患者または患者の家族を担当します。
ロールプレイの設定とタスクの紙をもらい、それに従って行います。
ロールプレイ前には準備時間を2分ほどもらえます。この時間に試験管に不明点を質問してもいいです。私は、タスクの単語の意味を聞いて質問したことがあります。わからないまま間違ったことをしていたらそれこそ減点だと思ったので、恥ずかしいとか思わずに聞きました。
スコアは500点満点で
A 450-500
B 350-440
C+ 300-340
C 200-290
D 100-190
E 0-90
にわかれ、ほとんどの国はB以上が必要になると思います。Bを取るには7割の正解率が必要です。(IELTSでいうと7.0-7.5)
全てのカテゴリーでBを取るか、半年以内なら2つの試験結果のうちで、Bがすべて取れていたらよかったと思います。ただし、一つでもC以下があると対象外となります。
イギリスは最近、合格スコアのハードルを下げており、ライティングはC+でもOK。更には2年間イギリスの医療施設で勤務しており英語力が問題ないと認めてもらえたら、英語の試験なしにイギリス看護師登録に進めるようになっています。
私が勉強し始めた当時は、OET の教材とかオンラインも含め情報が少なかったのですが、今では色々なオンライン教室も増えてきており、勉強しやすくなっているのではないかなと思います。
大切なのは、公式サイトと公式に認定されたOET Providerからの情報を見ることです。
公式サイトに1セット分の模擬試験があるので、(2018年頃は2セットあったと思います)それを解いて雰囲気をつかんだり
それだけだと全然足りないので、公式providerの講座を受講したり。
後は、Facebookで定期的に質疑応答できるセッションがあるので、それで基本的な情報を聞いたりしていました。
IELTSは問題集も定期的に出版されているけど、OETは新しい問題集などがほとんどなく、練習することが難しく困っていました。
実は、OETのためだけにオーストラリアにも半年行きました。その当時は、日本にいながら勉強できるなんて知らなかったので。思ったような授業ではなかったですが、その当時かなりいい先生に会えたのでよかったです。
OETは、医療者向けの英語試験になりますが、医療英語の知識は必ずしも必要ではないと言われています。もちろんあった方が、問題を解くうえでは助けになることは間違いないですが、基本は英語試験であるということのようです。
面白いのは、リスニングで回答を書くときにスペル間違いはあまり問題にならないということ。音があっていれば、例えばpneumonia(肺炎)をnewmoniaと書いてもいいそう。これは今も一緒かな?
個人的な意見としては、IELTSよりもやり易くスコアは取りやすいと思います。(特にライティング)これは、個人差があるのかなと思いますが、OETスコアも使えるならこちらも視野に入れてもいいのではと思います。全てが仕事と関連する内容なのでイメージをしやすいです。
ただし、受験料がAUS$587と高いのそう頻繁に受けれるものではないですよね。レートにも影響されますよね。
試験会場は日本だと大阪のひとつのみ。私のように前泊が必要で、交通費と滞在費がかかる人にとっては更につらいですよね。試験日も今は増えているようですが、私が受けていた当時は毎月1回しかなく、しかもフルタイムで休みが少ない職場だったので、予定を立てるのも一苦労でした。
私は、あと10点(問題数にしたらあと1問とか2問とか)に悩まされました。すべてBスコアをめざしていたので、なかなか大変でした。でも、あと少しということもあり諦めもつかなかったです。
OETは紙ベースの試験だったのですが、最近はコンピュータでも試験ができるようです。調べてみたらこのOET on Computerは東京でも受験ができるみたいですね。
OET@HOMEというスタイルがコロナの頃に始まりましたが、これは特定の機関でしかしていないようで、私もコロナ中に利用してみたかったですが、その時もコロナの流行がひどい地域のみだったので、どんなものなのかは実際はわかりません。おそらく日本では利用できないと思われます。
私が実際使用したサイトをいくつか載せておきます。最近はプロバイダーの数も増えており、もっと良いサイトがあるかもしれません。インド系のプロバイダーも出てきている印象で、ですが私はなるべくネイティブ英語に慣れたかったので、ネイティブが運営しているものを探して利用していました。
OET公式サイト:
公式OETプロバイター:
当時はここがいちばん有名だったかも。
受講料は一番お手頃だったと思います。
個人的にはここの授業が一番質が高かったように感じました。特に、ライティングを伸ばしたい人にはお勧めだと思います。
OETは実践に基づいた英語試験でもあることから、試験に出てくる表現など(特にスピーキング)を実際の現場でも使うことができます。なので、英語も勉強できるのと同時に実践英語も身に着くので、こっちで仕事を始めた時に役立ったかなと思います。